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おまとめローンの奥義

過払い金請求でおまとめローンを活用できる? メリットと注意ポイント

原案:司法書士 相澤 剛 更新

おまとめローンの奥義

閲覧注意

奥義1 おまとめローンとは何か

借金ひとつにまとめおまとめローン

あちこちに作った借金を、スッキリひとつにまとめ上げる『おまとめローン』。

このサービスは、原則、他社からの借金を返済する場合に限り利用が認められる。
借りているところがA社、B社、C社、D社と4つもあって、面倒くさい。
膨れ上がる請求書に領収書、どの社にいくら借りているか、いくら返しているのかろくに把握していない。

もう何十年と複数から借金をして、いい加減返し終わりたい。
そんな悩みを抱えたユーザーに便利なサービスだ。
おまとめローンは他社の借金を返すことが前提なので、手続き時に完済証明書などが必要なケースもある。

おまとめローンのメリット 借りる側編

1社にまとめて利息を大幅にDOWNおまとめローン。
それは多重債務者にとってやさしい光。
ドロドロの借金沼をスイスイ泳げるプールに変えてくれる魔法。

「A社に50万、B社に30万、C社に60万、えーっと、もう1社どこかに借りてたっけ?」
そんなとき、1社にまとめてしまえば面倒くさいと思わずに済む、それをしてくれるのがおまとめローンなのだ。

だが、おまとめローンの最大のメリットはそこではない。
おまとめすると、利息を大幅に引き下げてもらえるのでござる。
100万円未満の債務なら、おそらくどの消費者金融に借りても18%の利息を取られるだろう。
金融機関にもよるが、おまとめローンの金利は10~12%程度。

10%と18%の金利では、月々の返済額、トータルの返済額、完済するまでの期間は大きく変わる。
窓口とともに金利も一本化、しかも引き下げ幅が大きいとなれば、ぜひとも利用したくなるだろう。

また、後で詳しく説明するが、おまとめローンを上手に活用すれば借金をスムーズに完済し、すみやかな過払い金請求につなげることもできる。

おまとめローンのメリット 貸す側編

おまとめしてもらったほうが高収益

某銀行がさかんにおまとめローンを喧伝するのは、ズバリ貸す側にもメリットがあるからに他ならない。

ある銀行が、おまとめローンにより300万円を融資することになったとしよう。
300万円の元本に10%の利息がつくとして、年間にして30万円の利益。
100万円を18%で貸すよりも、おまとめしてもらったほうが高収益になる。
ちなみに、おまとめローンを利用できるのは信頼度が高い優良顧客が相場となっている。
お金を貸す側にとって、もっともありがたいのがこの手のタイプ、つまり返済能力がずば抜けて高いお客なのだ。

毎月一定の利益を足してくれる顧客をライバル業者から奪い、抱え込むことで、大きな収益源になる。
おまとめローンは、おまとめする側にとってもおいしいサービスだ。

おまとめローンにデメリット・リスクはある?

おまとめローン唯一のデメリットといえば「審査が厳しい」ことだろう。
多重債務を一本化するわけだから、その額は大きく膨れ上がる。

しかも、優良顧客の専売特許ともいえる低金利を約束されるわけだから、それ相当の資力、返済能力、職業ステータスが問われる。

また、過去の返済ヒストリーも重要だ。
延滞や滞納を繰り返した履歴があれば、おまとめローンの審査に通るのは難しい。
破産リスクを抱える債務者に対し、ご親切におまとめしてくれる金融機関はないと考えるべし。

なお、消費者金融は銀行と比べ、審査がゆるいともいわれる。
「この業者は審査がゆるいんだって! ここにまとめてもらおう!」と意気軒昂に融資をお願い、無事審査に通ってラッキー。
そう思われるかもしれないが、そこの金利はどうなっている?

金利が高いところだと、おまとめする意味はないことに要注意でござる。
せっかく借金を一本化できても、その後の返済生活が楽にならなければまとめるだけ無駄でござる。
おまとめするときは、金利、返済額、返済期間のシミュレーションが欠かせない。

あいきんの教訓

「審査は厳しい」が通ればラッキー!

「審査はゆるい」が通ればアンラッキー⁉
おまとめは慎重に!

奥義2 おまとめローンは過払い金請求に有効か

おまとめローンで完済!必勝

現在、複数の業者から借り入れ中。
しかもグレーゾーン金利時代からの借金で、過払い金がかなりの確率で出ると思われる場合。
おまとめローンを知っておくと何かと便利かもしれない。

「おまとめローンを契約」→「借金を完済」→「過払い金を順次請求」→「戻ってきた過払い金でおまとめローンを返済」というのが必勝シナリオだ。
あらかじめ断っておくと、拙者は決しておまとめローンをすすめる立場でない。
しかし、多額の借金に苦しみ、先の見えない返済生活に不安を抱える人が多いのは事実。
そんな方の一助になればと思い、「過払い金おまとめローン」の極意を伝授する次第でござる。

おまとめローンで3社を完済する話

3社から20年も借金終わりにしたい

次のような債務者がいたとしよう。
総額300万円の借金があり、なおかつ過払い金が発生するというケースだ。

借入先

・アコム:100万円

・プロミス100万円

・エポス:100万円(キャッシング50万円・ショッピング50万円)

※3社とも金利は18%

返済状況

過去20年間、ほとんど延滞なし。ある程度安定した収入だが、利息を払うのが精いっぱいだったため、いまだ完済にいたらず。
家族に内緒だから、ボーナス一括払いもできない……。

3社から20年も借りていれば、「そろそろ終わりにしたい・・・」と思っても無理はない。
この方の場合、3社100万円の利息を延滞なく返し続けているので、返済能力は申し分なし。

ということは、金融機関の「おまとめローンを利用してほしい顧客」にリストアップされても何ら不思議ではない。

おまとめローン契約から借金完済までの流れ

借金完済までの流れ

某銀行のおまとめローン(金利12%)を利用するとしよう。
おまとめローンの契約から借金完済までの流れは次のようになる。

1おまとめローン(金利12%・融資額300万円)の申し込み

2仮審査(書類審査)と本審査

3審査が通って融資決定

4銀行がアコム、プロミス、エポスに100万ずつ振り込む

これで無事完済すれば、後は1社ずつ過払い金請求できるというわけでござる。

完済証明書が必要なケースもあり

おまとめローンを提供する金融機関、あるいはローンの種類によっては、完済証明書の提出を求められる場合もある。
そもそも原則として、おまとめローンは既存の借金を返済するためにあるもの。

「融資条件として、完済証明書の提出必須」とあれば、借入先の消費者金融・クレジット業者に証明書の発行を申請しなければならない。
その場合は業者への事情説明が避けられないが、ほぼ100%理由を聞かれるだろう。
ひょっとすると、「うちでまとめませんか? 金利はうちのほうがお安くできますよ」と営業をかけられるかもしれない。

業者としては、優良顧客を奪われるわけだから、何としてでも引き留める手段を講じてくるだろう。
ただ、当該業者へ過払い金請求の予定があれば、おまとめするのは何だか気後れしないだろうか?
「完済後の過払い金請求」という目標を着実に遂行するためにも、賢い選択をしてほしい。

ほかの方法で完済できないか考えよう

おまとめローンといっても、要は借金でござる。
金利が低くなるとはいえ、借金の借り換えにすぎない。
銀行の融資に頼らなくても自力での完済が可能なら、それで済ませるに越したことはなし。

おまとめローンの融資に通るくらいの人だから、収入や月々の支払い能力、クレジットヒストリーには何の問題もないのだろう。
問題があるとすれば、家族に内緒にしていることくらいか?

しかし、本当に家族の理解は得られないのか、検討する余地があれば検討してほしい。
話してみると、意外とあっさり理解してくれるかもしれない。
家族の協力があれば、ボーナスが出たと同時にドカッと返済できるだろう。
とにかく借金は、元金を減らさないことには完済が見えてこない。
そのほかにも、副業をして増えた収入分で完済をはやめるといった方法もある。
おまとめローンは便利な方法であっても、それが最良かつ唯一の手段というわけでないことを頭に入れておこう。

あいきんの教訓

何が最良の手段かしっかり考るでござる!

本当に家族に相談はできないか⁉
副業などはできないのか⁉

奥義3 過払い金請求withおまとめローンの落とし穴

おまとめローンの落とし穴に注意

「おまとめローン利用」→「完済後過払い金請求」へとつなげる方法には、落とし穴もあることに注意しなければならない。

誘惑に負けてお金を別の目的に使ってしまう

完済どころか借金が膨れ上がる

おまとめローンの中には、「フリーローン」といって目的を問わないものもある。
このローンは使い道自由だから、既存借入の返済に使わなくても文句を言われない。

誘惑に負けて借りた大金を、旅行やギャンブル、ブランド品の購入に使ったら、完済が遠ざかるどころか借金が膨れ上がるだけでござる。
人は一時的に大金を手にしてしまうと感覚がマヒしてしまうものだから要注意でござる。

また借金してしまう?

ブラックリスト入りに?!

おまとめローンで無事借金を完済。
そこですみやかに過払い金請求をすればよいものを、入用を理由にまた借りてしまったら元の木阿弥でござる。
おまとめローンを契約した目的が過払い金請求なら、とりあえずそれを最優先に行動してほしい。

借金が残ったままの請求でもよいが、それだと「債務整理→ブラックリスト」のリスクも生まれる。
カードローンやキャッシングの利用なら過払い金を取り戻してからでも遅くはないので、最初に設定した優先順位のとおりに動こう。

過払い金対象業者でおまとめするとすぐに請求できない?

結局借金は残ってしまう

アコム、プロミス、エポスにそれぞれ100万円の借金を返済中。
おまとめローンを使って一気に完済して過払い金請求するシナリオを描くとする。
仮におまとめする先がアコムだったら?
「銀行よりアコムのほうが金利低いし」という理由もあるかもしれないが、アコムへの過払い金請求がコールド状態になってしまうぞ。
プロミス、エポスの借金は返せても、アコムの借金は残ってしまうからである。
アコムに200万円の借金を返し終わらないと、完済後の過払い金請求というミッションは遂行できないのだ。
これが第三者機関のおまとめローンだったら、躊躇なく請求できる。
どこの金融機関を利用するかは非常に重要でござる。

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奥儀1

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