アコム過払い金請求は和解だと減額?裁判だと満額?

執筆: 司法書士 相澤 剛 更新

図:アコム過払い金の和解交渉

アコムから取引履歴を取り寄せ、引き直し計算すると、アコム過払い金額が確定します。
ここまでの作業は、アコムに電話する勇気があって、簡単な入力作業を2~3時間程度出来る方であればそんなに難しいことではないと思われます。

過払い金請求は、弁護士や司法書士に手続きを依頼してしまえば、これら過払い金の計算から返還交渉まですべてお任せになりますが、専門家に頼むメリットはこの過払い金の返還交渉から実際に過払い金を回収する部分にメリットがあります。

返還交渉には通常話し合いによる「和解交渉」訴訟提起して争う「裁判交渉」による2つ方法があります。裁判をするとしないとではアコム過払い金の返金割合が大きく変化してきます。どちらの回収がおススメできるのかについて順を追って説明します。

アコム過払い金和解交渉の現状

2016年現在任意交渉での満額和解は困難。
しかし裁判による徹底的な交渉をすれば、満額和解は比較的容易。

■任意交渉 = 裁判せず話し合いによる交渉のみ

  • 本人(個人)での交渉
    過払い金元本の3割~5割程度
  • 弁護士・司法書士による交渉
    過払い金元本の5割~8割程度

※段取りよく交渉できる事務所であれば、ご依頼から2~3カ月前後での回収になるようです。

■裁判交渉 = 訴訟を提起した上での過払い交渉

  • 本人(個人)での交渉
    過払い金元本の5割~10割程度
    (過払い利息5%含む)
  • 弁護士・司法書士による交渉
    過払い金元本の9割~10割程度
    (過払い利息5%含む)

※段取りよく裁判できる事務所であれば、ご依頼から6ヶ月前後での回収になるようです。

裁判をした場合のアコム和解交渉対応について

  • 特に争点がない取引であれば、1~2回裁判所で争うことにより満額和解は比較的容易。
  • 取引途中に「分断」があるケース・返済途中に返済を見直し「示談書」を交わしているケース(和解無効)・和解額が100万円超と高額になるケースでは、争いになるケースが多い。

アコムと過払い金返還交渉 和解or裁判どっちがいいか?

和解交渉 裁判交渉
話し合いで解決 裁判をして争う解決

ご自分で請求する場合や弁護士・司法書士が請求する場合もそうですが、どこまで過払い金を回収したいかによって決まってくると思います。

例えば過払い金の請求額が100万円あった場合に、請求書のやり取りでスムーズに100万円満額アコムが返金してくれればいいのですが、通常は半分くらいでなんとかなりませんか?などと減額交渉(簡単に言うと値切ってくる)が現状であります。

数年前のアコムでしたら、請求書→示談書だけで全額スムーズに返してくれている時代もあったようですが、現在訴訟前では減額交渉になるのが一般的です。

アコム過払い和解交渉の流れと請求先

アコムの過払い和解交渉の流れ

特にこれといって手順が決まっているものではなく、いきなりアコム取引履歴に書いてある電話番号に、過払いが○○円あるのですけど・・返してくれますか?でもいいわけですが、通常は、アコムへ過払い金を返還してほしい旨の「請求書を送付」その後電話交渉という流れが一般的です。

請求書の書き方や雛型等など決まりはないので、ネット上に出てくるお好きな書式でよいでしょう。

弁護士・司法書士からの請求書であればアコム側もほっとくことは出来ませんが、個人からの請求書を送付先に送っても和解提案がなかったり遅い場合もあるようですので、とりあえず2週間ほどで連絡がなければ、積極的にアコムに電話し和解交渉してみると良いでしょう。

<アコム過払い金の連絡先と窓口> ※アコム開示の取引履歴より抜粋

東京公的応対センター
03-3222-2666
東京都千代田区富士見2-15-11


大阪公的応対センター
06-6339-2763
大阪府吹田市江坂町2-3-35

アコム過払い裁判交渉の流れ

訴訟提起 → 口頭弁論 → 判決

アコムと話し合いでの条件に折り合いがつかない場合は裁判をして争うことになります。

通常は弁護士・司法書士を代理人として請求するのが一般的です。なお、個人ブログ・2chなどにもあるように訴訟を提起することは個人でもできます。過払い金返還請求は不当利得返還事件として裁判の中では比較的簡単な部類になるので頑張れば個人でも可能だと思います。


(1)訴訟提起

訴状を作成し原告の最寄りの住所地やアコム本社がある住所地に提起するのが一般的です。


(2)口頭弁論

通常裁判は「答弁書」「準備書面」など書面でのやりとりが中心になります。


(3)判決

裁判をしてもお互いに譲歩できなければ、最終的に裁判所が判決を出します。

第一審で判決が出ても、業者によっては控訴する対応で裁判が継続するケースもあります。また判決が出ているのに過払い金を支払わない業者には強制執行なども検討しますが、アコムの場合は判決がでれば素直に過払い金を支払ってくるのが通常です。

アコム裁判で争いの中心は「分断」と「和解無効」

アコム側と裁判になった場合になった場合でも、特に争点がないケースであれば比較的容易に満額和解が出来るのが現状です。では争点があるケースとはどのようなものがあるのか?


取引分断 取引途中で一度完済。その後再契約し再度取引を開始している場合

この場合、過払い金を引き直し計算する方法として「一連計算」するのか「個別計算」するのかで争いになります。最初の取引で完済するまでを第一取引として考え、再契約後の取引を第二取引として考え、これらをつなげて計算するのか、分けて計算するのかでアコム過払い金の請求金額が変わってきます。


和解無効 アコム返済中、支払いが厳しくなり返済内容を見直してもらい完済している場合

アコムと取引途中で、長期延滞などを理由に本人とアコムで直接返済内容を見直す交渉をしているケースです。内容の多くは「今後の利息を0%にする」という示談書を交わしています。法律的に一度した和解を変更することは難しいのですが、和解契約自体が無効であれば(和解当時過払い金の説明はなかったなど)ひっくり返すことが可能です。


上記2点がアコムと争点となる代表的なケースです。分断に関しては「解約」の文言があるかないか、再度取引するまでを「1年~2年前後」を基準として、和解無効に関しては和解時点で「過払い状態」になっている点がポイントです。

まとめ

不利な条件での和解になってしまうケースがあるので注意!
いざとなれば迷わず専門家(弁護士・司法書士)へご相談ください。

ここまでの説明を読んでみると、自分でも簡単に過払い金を返してもらえるかな?と思いがちですが、実際はアコム側も過払い金請求に関しては交渉のプロですのでご注意ください。

アコムとの和解交渉が上手くいかなかったら、迷わず専門家(弁護士・司法書士)へのご相談をご検討下さい。通常弁護士や司法書士に依頼すると、過払い報酬その他費用として、返金額の2割~3割程度がかかります。

なお、現在法律で個人に代わって和解交渉できる専門家は、弁護士・司法書士のみとなっています。
その他の専門家と名のる者は違法業者ですので、ご注意ください。

アコム過払い金裁判なしでスピード解決!

アコム過払い金の最新情報を発信!
まずはここから

アコム 過払い金請求ナビ TOP

▲ページの先頭へ