過バライ金はどれくらい戻ってくる? 背景や全体像からみえること

原案:司法書士 相澤 剛 更新

相澤法務事務所では、お金がどれくらい戻ってくるのかを示す返還率を業者別に公開していますが、何で全部一緒ではないのだろうと思ったことはないでしょうか?
そもそも、本当に戻ってくるの? と疑う方もいるかもしれません。
業者の思惑や返金額が決まる背景などをみていくと、それらの謎を解明できます。
今回は、過バライ金交渉に関わる業者・依頼者・事務所の思惑をストーリー仕立てでご紹介。
お金が戻ってくる舞台裏に迫ります。

3人の視点からみる「過バライ金交渉」

過バライ金請求には、その1件ごとにひとつのストーリー、登場人物たちの心情の変化があるドラマが隠れています。
そんな「過バライ金ドラマ」に登場する人物は、次の3人です。

・苦労の末に借金を返し終わり、払い過ぎた利息の返還を請求したいと考える借田(カリタ)さん。
・消費者金融時代は借金の追い立てに奔走、過払い金時代になると一転、弁護士や司法書士相手に根切り交渉を担当する貸田(カシタ)さん。
・借田さんと貸田さんの間に入り、過払い金交渉の落としどころを探るあいきん君。

借田さん目線の過バライ金

借田さんは、都内在住のサラリーマン。
今では穏やかな生活を送る彼も、若いころはお金にルーズなところがあり、消費者金融からお金を借りるほどでした。
今でこそ消費者金融は銀行と提携するなど「ソフト路線」に転向していますが、借田さんがお金を借りていたころは「サラ金」そのもので、ちょっとでも返済が遅れるものなら家にも飛んできそうなくらいの勢いだったのです。
そんな苦しい借金生活も、今から5年ほど前に完済し、終わりを迎えます。
完済したことで、もう金融業者との縁は切れたと思っていたその矢先、テレビやラジオで「払い過ぎた利息は戻ってきます」なるCMが。
「払い過ぎた利息が戻ってくる? そんな調子のいい話あるのか?」
CMを最初にみたときの、借田さんの率直な感想はこうでした。
借田さんのなかでは、お金を貸す業者は未だに「取り立ての怖いお兄さん」というイメージです。
そんな人たちがお金を返してくれるなんて、ちょっと信じられないという気持ちが先にあります。
といってもテレビ・ラジオでは弁護士・司法書士の先生がさかんに「お金が戻ってきます」とさかんに宣伝し、事務所に来訪するよう促します。
偉い先生たちがウソをいうとも思えず、とりあえずネットリサーチしてみることに。
「過払い金」で検索すると、弁護士・司法書士事務所と思われるサイトURLがずらっと表示されました。
そのなかには、テレビCMでよく聞く有名な事務所のサイトも。

借田さんの目に留まったのは、あいきん君のホームページです。
「過バライ金はリスクだらけ? デメリット30をプロが徹底検証」というページタイトルのURLは、比較的上位に表示されているので簡単にみつかりました。
「やっぱり、過バライ金はデメリットもあるんだな。どうせそんなに返ってこないのだろう」と借田さんは疑いつつ、あいきん君のサイトに興味を覚え、一通りの情報をインプットします。
「相談だけなら無料というし、試しに電話してみるか」と借田さんはあいきん君の事務所に電話する意志を固めました。
電話診断と調査で過バライ金が出ると分かった借田さんは、さっそくあいきん君の事務所を訪問。
あいきん君と面談を行い、どれくらい戻ってくるかの目安、事務所に支払う費用、期間、入金日の目安などの説明を受けます。
せっかくなので、借田さんはあいきん君に気になることや分からないこと、さまざまな質問をぶつけてみました。
借田さん「本当に、業者は100万円返してくれるんですか? 交渉するんでしょ? 交渉がうまくいかずに失敗なんてことはないんですか?」
あいきん君「あえて交渉という言い方をしていますが、本来過バライ金は依頼者の手元に戻ってくるべきお金です。これは最高裁の判決で示されたものですだから、裁判所で争えば業者は逆らえません」
借田さん「本当にそんなに簡単にいくのかな、サラ金相手に」
あいきん君「サラ金といっても、むかしと違い今は銀行との一体化が進み、対応は穏やかです。お客様が取引されたA業者は大銀行と提携関係にあるため、財政状況も比較的良好。裁判に引き込めば元本の満額を回収できます」
借田さん「ううん、信じましょう。それではお任せします」
あいきん君「結果が分かりましたらご報告しますので、しばらくお待ちください」
こうして借田さんは過バライ金交渉をあいきん君に任せ、自宅で結果を待つことになりました。

貸田さん目線の過バライ金

貸田さんは、A業者に勤務する過バライ金担当者です。
若いころは「サラ金の取り立て」として、文字通り債務者を追い立てる側の人間でした。
それが、最高裁の「過バライ金は返すべき」という画期的な判決により、これまでの立場は逆転、債務者から取り立ててきた過剰利息を全額返還することになったのです。
サラ金時代は、借金の取り立てがメイン業務。
今は、膨れ上がる過バライ金返金額をいかに抑えるかに頭を悩ます日々。
貸田さんが勤める金融業者は、メガバンクと提携しています。
一般的な業者と比べたら予算に余裕があり、対応も穏やかという評価。
とはいえ、請求の問い合わせは毎月数千件以上にもおよぶため、すべての請求に対して「全額お支払いします」とはいえません。
貸田さんに「過バライ金はすべて返します」という意思があっても、会社、もっといえばバックにいる銀行側が「なるべく値切るように交渉しろ」という指示が出されていれば、それにしたがうしかないのです。
過バライ金の請求先は業者といっても、実際に交渉を担当するのは組織に属するサラリーマン。
貸田さんは組織の一員として、組織の意向を反映した交渉方針に沿って対応することになります。

A業者の一員としての貸田さんを待つ評価は、「過払い金の返金額をなるべく抑えれば優秀」「全額取られたら失敗」のいずれかです。
「返金額100万円」の案件なら、40万円でも50万円でも値切りたいところ。
貸田さんの経験上、弁護士・司法書士の事務所は大きく分けて3タイプいることが分かっています。
貸田さんは大好きだったドラゴンクエストにならい、「見習い型」「勇者型」「賢者型」に例えて事務所を分類しています。
「見習い型」は、文字通り知識も技術も未熟で、粘ればこちらの希望した金額で和解できるタイプの事務所です。
経験が浅い新人、過バライ金を専門としない個人事務所、あるいはビジネス優先で依頼者のことをあまり考えない大手事務所などがこのカテゴリーに入ります。
「勇者型」とは、自分の信念を貫いてガンガン裁判を打ってくるタイプの事務所。
これには正義感が強い弁護士タイプが多く、「過バライ金は問答無用で全額返すこと!」がモットーなので、引くことを知りません。
最後の「賢者型」は、頭脳的・戦略的に交渉を進めていくタイプの事務所です。
「基本は満額回収方針」でありながら、必ずしも力押し一辺倒ではなく、状況をみながら柔軟に対応するのが得意。
このように弁護士・司法書士といってもさまざまなタイプがいるわけですから、貸田さんの交渉スタンスも事務所に応じて変化します。
もっとも相手にしやすいのが「見習い型」です。
たとえ「賢者型」や「勇者型」相手に満額の過バライ金を返しても、「見習い型」相手に値切ってそこで“貯金”を作れば、うまく予算内に収められる、という公算です。
そんな思惑を抱きながら業務を行う貸田さんが、今回100万円の返金交渉をする相手は、「賢者型」に属するあいきん君。
貸田さんはそれまでに何回もあいきん君の事務所と対決しており、「値切るのは難しいかな」という思いで交渉に臨みます。

あいきん君目線の過バライ金

あいきん君はこれまで10年近く過バライ金交渉を手がけており、交渉ノウハウや実務の基本、業者ごとの特徴は熟知しているつもりです。
今回の相談相手は、メガバンクグループのA業者と取引のあった借田さん。
A業者から取引履歴を取り寄せ、調べてみると、返金額は100万円になることが分かりました。
面談に来られた借田さんに、どのような交渉を臨むかをヒアリング。
借田さん「交渉の仕方で違うんでしょうか?」
あいきん君「一般的に、裁判をしない方法での解決なら、回収額は少しダウンします。その代わり入金までの期間を短縮できます。裁判をして解決なら、ほぼ100%の回収が見込めます。お急ぎでないのなら、裁判による解決がおすすめです」
その後も借田さんの質問を受けて説明を尽くし、最終的に「裁判をして全額回収」の方向で進めることに決まりました。
A業者に100万円の請求書を送付し、電話で「過バライ金が100万円発生しているので、返金をお願いします」と要請。
担当者は、「全額は厳しいので、いくらか抑えてもらえませんか?」と懇願。
長年過バライ金交渉を手がけてきたあいきん君、いくら電話交渉してもラチがあかないことは分かり切っています。
「裁判で会いましょう」と担当者に告げて、電話交渉は打ち切りに。
A業者の場合、裁判すれば話がはやいことも熟知しています。

なぜならA業者は銀行グループであり、裁判がもつれるような交渉を嫌うからです。
無駄に争っても結果は同じなので、裁判になれば態度を和らげてはやめに決着する方向で動くわけです。
過バライ金交渉で裁判は必勝の手段ですが、ただひとつ難点があるとすれば時間がかかること。
事務所目線でいえば、ひとりの依頼者に時間をかけるほど生産性は落ちるため、売り上げを考えるとあまり好ましくありません。
ビジネス優先の大手事務所が裁判を敬遠し、電話での話し合いのみで手を打ちたがるのはこのためです。
しかし、過バライ金請求は「もともと戻ってくるお金を業者から返してもらうこと」であり、そのサポートが弁護士・司法書士の仕事です。
その点を考えると依頼を受けた弁護士・司法書士は、依頼者の立場を最優先に動くのが理想であり、まさしくそれがあいきん君のスタンスでもあります。

その一方で、業者の立場も理解しているつもりです。
業者側担当の貸田さんがなぜ電話交渉で値切ってくるのかも承知しています。
過払い金の返還はまず最高裁の判決で決まったことであり、その後法律が追い付いたという経緯があります。
これまで公然と認められてきた利息を突然のように、「間違っていたから返しなさい」といわれても、当事者としては困惑するばかりでしょう。
元金に対しては引けないものの、返金の正当性が薄い利息に対しては、折衷案を提案して貸田さんの顔を立てます。
利息まで全額取り戻そうと思ったら、相手も裁判で徹底的に争う姿勢をみせるため、長期化は避けられません。
そのため、あいきん君は元本満額+利息半分で交渉を進めることを借田さんに伝え承諾をえたうえで、裁判に臨み、A業者との和解にこぎつけました。

お金はどれくらい戻ってくる? 業者の事情

過払い金は一体どれくらい戻ってくるのか?
グレーゾーン期間に長く取引した人はもちろんたくさん戻ってきますが、問題は返金の割合。
これには、業者の考え方が関わってきます。
過払い金請求に対して柔軟な業者なら、多めに戻ってきやすいでしょう。
反対に、返還をしぶる業者なら、戻ってくる額は抑えられます。

柔軟な姿勢か頑なかを決めるのは、銀行資本があるかないかにかかってきます。
銀行の後ろ盾があるアコム、プロミスなどは戻りがよい。
銀行の後ろ盾がないアイフルは、戻りが悪い。

平たくいうと、「業者のお財布事情」でどれくらい戻ってくるか決まる実態があるわけです。
業者のお財布事情をみて、どれくらい攻めれば戻ってくるか?
その見通しを立てることも、事務所に求められるセンスのひとつ。
そのため、過バライ金の専門家を名乗る以上は、業者ごとの特徴を把握する力量も問われるのです。

なぜ? アコム・プロミスが銀行と提携した理由

アコム・プロミスの対応は、依頼者からすれば親切に映るでしょう。
そもそも、銀行傘下になっていなかったら、現在のアコム・プロミスはなかったかもしれません。
そうなると、会社更生法を適用して少額の過払い金しか返さなかった武富士と同じ展開も予想されるわけです。
武富士が破綻にいたった理由は、過バライ金請求の返還で経営が極度に悪化したから、といわれています。
アコム・プロミスが銀行グループと資本提携に入る「業界再編」の動きがあったのは、その武富士が会社更生法の適用を申請した数年前です。
その後、過バライ金返還訴訟がさかんに展開されるようになります。
アコム・プロミスといった消費者金融と手を結ぶことは、銀行側にもメリットがありました。
それは、消費者金融の主力ビジネスである個人への貸し借り。
いわゆるカードローン事業を確立させることができたのです。
あらかじめ断っておくと、これらの話は憶測の域を出ません。
銀行が消費者金融と手を結んだ確かな理由は分かりませんが、カードローンが銀行にとってメリットあるビジネスであるのは間違いないでしょう。
バブル期のころは銀行に預けるだけで年利7%もの利息が付いてきて、銀行にお金を預けたがる人は後を絶ちませんでした。
銀行はそのお金を元手に資産運用し、企業への貸付も行い、高い利息を取って高収益を生み出します。
住宅ローンなどの金融商品もそこそこ売れ、いまより景気がよかった時代。
ところがバブル破綻とともにそれまでのビジネスモデルが通用しなくなり、新たなサービスの転換を迫られたころ、訪れたのが過バライ金請求という新たなバブルでした。

途方もない金額に膨れ上がった返金額に、どの業者もアップアップ。
そこへ銀行側が手を差し伸べたことで、業界再編が進み、現在の「三菱UFJ銀行-アコム」「三井住友銀行-プロミス」体制ができ上ったのです。
この動きは結果的にアコム・プロミス側にもメリットをもたらし、むかしのような消費者金融特有のダーティなイメージは薄まったといえます。
過バライ金ショックも何とか乗り越え、アコムなどはテレビCMを流すくらい活動が活発になりました。
アコム・プロミスの過バライ金の払いがよいのには、こんな背景が隠れているのです。
反対のコースをたどったのが、アイフルです。
アイフル側が断ったのか、銀行サイドがしぶったのかは不明ですが、アイフルは業界再編の動きとは無縁の存在でした。
つまり、アイフルは単独の力で過バライ金ショックを乗り越えなければならない状況だったのです。
平成21年12月には、ADR(私的整理手続き)に入り、「アイフル倒産か?」とささやかれます。
しかし、平成26年に「経営再建中のアイフル金融支援の継続で銀行団と大筋合意」(当時の報道)したことで、危機を回避。
低予算のなか何とかやり繰りしながら、現在も過バライ金交渉に奮闘しています。
これまでの経緯を細かくみていくと、単純に「アコム・プロミス=優良業者」「アイフル=悪徳業者」とは言い切れないものがあります。
アコム・プロミスも、銀行と提携していなかったら、戻ってくるお金はアイフルと同じレベルだったかもしれません。
アイフルが銀行の協力がえられていたら、アコム・プロミスと同じくらいの返金額が期待できたかもしれません。
このように大きな流れをみていくことで、なぜ戻ってくるお金の割合が業者別で変わるのか、その一端が垣間みえてきます。

変わった業者・変わらない業者

ここで、銀行と提携した業者、ほかの金融業者に吸収されて消えた業者、請求先が変わった業者をまとめてみます。

<消費者金融>
銀行グループ 吸収または合併 単独
アコム(三菱UFJ) CFJ(アイク・ユニマットライフ・ディックファイナンスが合併) アイフル
プロミス(三井住友) ポケットバンク(→プロミス)  
レイク(新生銀行) クオークローン(→プロミス)  
シンキ(新生銀行)    
<クレジットカード>
大手グループ 吸収または合併 単独
エポス(マルイ) ゼロファースト(→エポス)) ニッセン
セゾン(西武) UC(→セゾン)  
オリコ(みずほ系) マイベスト・DCカード(→ニコス)  
イオン(イオン) セディナ(OMC・セントラルファイナンス・クオークが合併して誕生)  
アプラス(新生銀行) 新生カード(→アプラス)  
  ライフカード(→アイフル)  

傾向としていえるのは、銀行・大手グループの業者はお財布事情に問題がなく、過バライ金の返還額も安定している、ということです。
「吸収または合併」グループに属する業者も、請求先の懐が豊であれば高い金額の戻りが期待できます。

たとえば、ポケットバンク。
こちらは『三洋信販』という九州を拠点に置く消費者金融でしたが、現在プロミスと合併し、過バライ金の請求先もプロミスになりました。
両者は合併以前から提携関係にあり、無人契約機も共有するなど関係性を深めていきましたが、それまで過バライ金の請求は別窓口でした。

どちらかというとプロミスはやさしく、三洋信販の対応は厳しいものといえました。
それが、プロミスとの合併で三洋信販のポケットバンクもメガバンク系となり、過バライの返金額も向上するようになったのです。
吸収合併されるとその業者は吸収先の経営方針にしたがうことになり、対応もガラリと変質します。
三洋信販もむかしの厳しいイメージは影を薄め、すっかりおとなしくなった印象です。
エポスと合併したゼロファースト、ニコスと合併したマイベスト・DCカードにも同様のことがいえます。
今後またどこかの業者が吸収合併、あるいはメガバンク傘下になると、過バライ金請求への対応も変化する可能性は十分ありえます。

お金はどれくらい戻ってくる? 事務所の事情

業者のお財布事情が、過バライの返金額を左右する背景をみてきました。
では、アコム、プロミス、レイクといった銀行系グループへの過バライ金請求は、どんな事務所に頼んでも最初から最後まで安心できるのでしょうか?
アコム100万円の過バライ金であれば、裁判によって100万円取り戻すことが可能。
裁判を通さなくても、80万円の回収は固い。
ただし、これは相澤法務事務所のデータ上の話。

これまで述べてきたとおり、業者の過バライ金予算は無限ではなく有限です。
「隙あらば値切ろう」そんなふうに虎視眈々とうかがう業者ばかりなのです。
もちろん、事務所に関する情報も念入りに集め、よく研究していることでしょう。

業者としては、7割返金という方針。
そこを5割で値切ることに成功すれば、担当者は上司からほめられるという世界の話です。
率直にいえば、このようなしたたかな業者とわたりえる事務所でないと、交渉はとても任せられないといえるでしょう。
テレビCMなどでよくみかける大手事務所、慣れていない実力不足の事務所など、序章で登場した「見習い型」には気をつけたいものです。
ガンガン攻める「勇者型」も、仕事はしてくれますがやり方がストレート過ぎて予想外のトラブルを招くこともあります。
それぞれの注意点をご説明しましょう。

見習い型

業者からすれば、「交渉しやすい」と思われるタイプです。
裁判にもっていけば難なく満額取り戻せるところを、電話のやり取りだけで手を打ち、結果的に半額に抑えられるという展開。
見習い型の事務所に依頼すると、そんな不運に見舞われる可能性が高くなります。
法律のプロである弁護士も、多くの場合、それぞれの専門分野を持っているものです。
「離婚問題」「労働問題」「企業法務」など、さまざまな分野がありますが、離婚訴訟と過バライ金訴訟では勝手が違います。
過バライ金請求の交渉は、相手あってのものであり、法律の教科書にその極意が書かれているわけではないので、実務経験がない事務所に頼むのはリスク大です。
「裁判が有利」と分かっていても、あえてそれを選ばず、低い返金額で終わらせる事務所もあります。
それがビジネス優先の大手事務所です。

実戦経験ゼロの事務所より、大手事務所に依頼してしまう可能性が高いため、より注意してほしいものです。
大手が裁判を避けるのは、時間がかかって生産性が落ちるからという、自社都合によるもの。
業者からすれば、裁判しないで適当な額で手を打ってくれるので、とてもおいしい相手といえます。
業者にとって都合のよい事務所が、果たして依頼者のためになるでしょうか?
業者にとって都合の悪い「賢者型」「勇者型」のほうが、高い返金額を期待できると思われますが、いかがでしょうか?

勇者型

「過バライ金は元本も利息もすべて返しなさい」と教科書どおり攻めるのが、勇者型にみられる特徴。
アイフルであろうとシンキであろうと、元本も利息もすべて返金を要求したいと望む方にはおすすめの先生です。
ただし、こうしたタイプの先生は自己の信念にもとづいて行動する傾向があり、依頼者の要望よりそちらを優先しがちです。
たとえば、アイフル相手に「穏便な解決」を望む依頼者がいたとしましょう。
穏便な解決とは、あまり争わないでスムーズに解決する、という意味です。
勇者型の先生は「折れる」「妥協する」「信念を曲げる」ことが嫌いで苦手です。
だから、「ちゃんと全額取り戻したほうがよいですよ」と自分の望む方向へ誘導すらしてきます。
これはサービスというより、ただの自己主張ではないでしょうか?
法律の世界に限らず、プロフェッショナルと呼ばれる人たちのなかには、こうした頑固なタイプがいるものです。

満足する金額を取り戻してくれて、なおかつ交渉の仕方も要望に合わせてくれる事務所がよいなら、「賢者型」の先生がおすすめです。
どちらの先生に任せるか、しっかりと検討したうえで電話をかけましょう。

同じ事務所でも先生によって方針が変わる?

大手事務所のように、ひとりの先生が何十人も対応する担当制システムだと、先生個人の力量に差が生まれるほか、考え方や方針の違いで同質のサービスが受けられない可能性もあります。
事務所の方針がしっかりと定められ、なおかつスタッフ全員に浸透していればよいのですが、情報共有がおろそかになっているとチームがバラバラに動く状況も考えられます。
このような事務所に頼んでも、あまりプラスになることはないかもしれません。
依頼者の立場からすれば、同じ事務所に在籍する先生の交渉スタンスは統一されているほうが分かりやすく、安心もできます。
事務所を決める際、事務所の名前、ホームページの内容などをみて判断することがほとんどです。
ホームページ内容に書かれている方針や理念と食い違う考えの先生が担当になれば、依頼者は戸惑うばかりで、心配にもなるでしょう。
代表の先生しかいない個人事務所であれば、そのようなミスマッチに悩まされるリスクはありません。
ただし、その個人事務所が頼れる先生かどうかは別問題です。
ちなみに相澤法務事務所では、代表の相澤がすべての方針を決め、各先生に行きわたるよう情報共有をしっかり行っています。

当事務所では、お金はいつまでにどれくらい戻ってくるか、業者別に案内。
在籍の先生は誰でも、それらのデータを交渉の基本路線にする体制ができ上っています。
依頼者はホームページの内容から、どんな過バライ金交渉がなされるのかイメージでき、それが先生の違いで狂うことはないのです。
「同じ事務所に在籍する先生同士で、考え・方針が違う」のは、事務所の経営能力を問う問題といえるかもしれません。

大所帯で小回りの利かない大手事務所には、そのような弊害もあると承知のうえで事務所探しを進めてください。

まとめ

<業者の傾向>
お金が戻りやすい お金が戻りにくい
・アコム
・プロミス
・レイク
・エポス
・セゾン
・オリコ
・ニコス
・セディナ
・イオン
・アプラス
・新生カード
・ポケットカード
・ゼロファースト
・ニッセン
・アイフル
・シンキ
・CFJ
・ライフカード
大手資本がバックにあり、資金繰りの不安がない業者は軒並み良好
<事務所のタイプ>
見習い型 勇者型 賢者型
慣れていない事務所やビジネス優先の大手事務所 正義感が強くまっすぐな弁護士事務所 業者別に交渉スタンスを変えられる
優良業者相手でも、厳しい回収結果になる可能性も 依頼者の希望より自己の信念を優先 高額回収のコツを熟知
有名な事務所だと待たされることも 満額回収がモットーなので、スピード解決を望む方には不向き 満額回収が基本だが、依頼者の希望を最優先
情報の共有がなされていないリスク 元本・利息も満額望む完璧主義者には不向きかも

依頼者・業者・事務所。
過バライ金交渉には、3者3様のドラマがあり、それぞれの思惑がからんできます。
このなかでもっとも利害が衝突するのは、依頼者と業者です。
片方はお金を返すほう、もう片方はお金を取り戻すほうで、どちらか一方が笑えばもう片方は必然的に泣くことになります。
間に入る弁護士・司法書士の基本的なスタンスは当然、依頼者の味方であるべき。
ただし交渉は相手あってのものなので、業者の立場もある程度理解する姿勢が欠かせません。
それは業者に肩入れするという意味ではなく、相手を知ることで交渉を有利に進める狙いがあるわけです。
過バライ金交渉を頼む依頼者にとって、パートナーとなってくれそうな事務所を探すことが大切。
くれぐれも、利害がぶつかるようなタイプの事務所は選ばないように注意してください。

調査費用0円まずはあなたの過払い金を確かめて下さい。

相澤法務事務所の優良なサービスを自信をもってお届けします

  • 無料相談・ご予約 [東京・大阪][全国OK] | Web申込 24時間受付中無料相談・ご予約 [東京・大阪][全国OK] | Web申込 24時間受付中

▲ページの先頭へ